1946年創業・1962年設立の「米善機工株式会社」。製造業の現場で使用される機械・工具・機器全般を取り扱う機械工具商社として75年以上にわたり、県内の半導体、自動車、造船、鉄工、食品分野の製造現場を中心にサポートしてきました。
短いスパンで事業環境が激変する現代においては独自の成長戦略が必要と考え、2012年の設立50周年を機に、長期事業戦略「YBS2020(ヨネゼンビジネスストラテジー2020)」を策定。2020年までの9カ年計画を3カ年×3期に分けて事業計画などを練り、成長へのロードマップとして取り組みました。期間終了後の2021年には続けて「YBS2030」を策定し、さらなる成長戦略を描いています。
同社の強みであるQ(業務品質)・C(原価)・D(納期)・P(取扱商品)・S(提案)・M(人材)で競争力強化を図ったうえで、機械・工具の販売に加え、設計から設置工事、メンテナンスまでをトータルでサポート。今後は、ロボット導入によるラインの自動化などを一括して請け負うことができる「エンジニアリング商社」を目指しています。
また、IoT、AIなどによる技術革新が急速なスピードで進展する中で、製造現場においても情報集約と生産性向上を通じた高品質化を目指すために、「IoT推進室」を新設(18年)。機械工具専門商社としての同社の基盤を活かし、生産工程の自動化を図るFA(ファクトリーオートメーション)企業と連携した、工場の見える化やロボット化、高品質化を達成するためのスマートファクトリ化を推進しています。
同社が経営理念として掲げるのは「四方善し経営」。顧客・会社・社員・地域社会の4つが好循環を繰り返すバランスのとれた健全経営を目指します。リーディング育成企業に加え、同じく県が認定する「熊本県SDGs登録事業者」や、経済産産業省による「地域未来牽引企業」の認定も受け、将来の熊本の産業を牽引していく企業として期待されています。