1964年開催の東京オリンピックを契機に、爆発的に普及したカラーテレビ。
その年、世界初の合成樹脂「ベークライト」を使ったテレビ部品の加工事業を柱に、「ネクサス株式会社」が創業されました。その後、高度経済成長期のニーズに応えながら、事業領域をプラスチック射出成型金型の設計・製作および射出成型部品製造へと拡げ、更にプラスチック成型部品への塗装やレーザーマーキングなどの塗装分野、最も軽い実用金属と言われるマグネシウム合金射出成型部品の製造と、時代に合わせて拡大・進化させてきました。また、製品自体もより高い精度、コストパフォーマンスが要求される自動車部品へと変化し、半世紀以上にわたり、ものづくりの歴史とともに進化してきました。
同社は、国内外の自動車メーカーの車両に搭載されるマグネシウム合金やプラスチック部品を主に製造。樹脂製のエアコンやメーターなどの電装系部品から、エンジン制御用のセンサー部品に至るまで、幅広い製品を手掛けています。さらに、金型や成型、二次加工、ロボットなどの高度な技術を結集させ、製造工場の自動化・省力化機器も自社で開発しています。その知見を活かし、お客様からの仕様を元に、企画・設計から生産システムまでワンストップで提供できる「 One Stop Manufacturer & Integrated Engineering 」をコンセプトに、部品メーカーとして、またロボットシステムインテグレーターとして、様々な企業の課題解決に役立っています。
時代と環境の変化を予測し、新たな技術や分野の研究を続ける同社。現在も、熊本保健科学大学の飯山教授の温熱療法研究に協力し、医療補助機器の新規開発に取り組んでいます。また、長年培った独自の技術とノウハウを活かし、使い手の立場から生産システムを構築する「開発提案型企業」へとシフトし、労働力不足や技術承継など、産業界が抱える課題解決を目指しています。