大阪や熊本で長年、建設業に携わってきた代表の前田富士人さん。独立し、1988年に設立したのが「前田技建工業」です。当初、大手ゼネコンの下で工場改築などを手掛け、そこで製造される半導体のことを学びながら、より良い施工法や建築技術を磨きました。現在、取引先にも近い合志市に営業所と作業所を構え、特定建設業者となって公共事業への入札にも参加。熊本地震で被災した工場や県営団地などの復旧工事、アスベスト除去、政府ODAによる海外インフラ工事への参入など、さまざまな場所で技術力を発揮しています。
同社では、半導体工場の工事などで得た経験から、厳しい清浄度基準のクリーンルームでも使用可能で繰り返し使える間仕切り「シンクウォール」を開発。多くの半導体関連企業の工事で実績を積み、最近では医療機関のPCR検査室やバイオ企業でも使われるなど、その用途が広がっています。さらに「経営革新計画」の承認を受け、店舗改装や住宅での利用など、新たな展開を目指しています。加えて同社の土木工事では、メトリー技術研究所(株)が開発した「D・BOX」を県内で初めて使用。同製品は環境に配慮しながら地盤補強や振動低減などができ、軟弱な造成地の地盤改良や政府ODA事業でも効果を上げています。
一度使うと廃棄処理されていた間仕切りを再利用可能にした「シンクウォール」や、自然環境への影響を最小限に止める地盤改良製品「D・BOX」、シンクウォールを使い安全に処理するアスベスト除去工事など、他社にない発想力と技術力を持つ同社。「人と共に、自然と共に」をコンセプトに、自然環境を守りながら人々の暮らしの安全・快適を追求する、建設業のプロフェッショナル集団として社会に広く貢献していきます。